表参道や恵比寿の美容室ORO/オロ

NEWS

2018/03/26

美容師の保険や福利厚生はどうなっている?

美容師を目指している人にとって、自分に合ったサロンで楽しく働くことももちろん大切ですが、それと同時に気になるのが保険事情ですね。
美容師のみならず、就職をするうえで「社会保険」がしっかり完備されている会社で働くことは、生活に安心感をもたらしてくれます。
そこで今回は、美容師の保険や福利厚生事情についてお話してみようと思います。

1. そもそも社会保険とは

会社に勤める際に加入する社会保険には、主に「健康保険」「厚生年金保険」「雇用保険」「労災保険」の4つが挙げられます。
社会保険の中でも一番なじみ深い「健康保険」は、怪我や病気をして病院を受診した際に、健康保険証を提示することで費用の負担が3割になります。
「厚生年金保険」は毎月きちんと収めることで、老後に年金がもらえるようになりますし、「雇用保険」は失業時して再就職するまでの間に給付金を受け取ることができ、「労災保険」は仕事中や通勤中に怪我をしてしまった際に治療費を保証してくれます。

病気・怪我・失職など、もし自分の身に万が一の事態が起きてしまった時、社会保険に加入していることで、自分にのしかかる負担を軽減することができるのです。

2. 気になる美容師の社会保険事情
それでは美容師の社会保険事情は一体どうなっているのでしょうか。

まず覚えておきたいのが、「雇用保険」と「労災保険」は法律によって加入が義務付けられていますが、「健康保険」と「厚生年金」については個人経営のサロンでは加入が義務付けられていません。
そのため社会保険を重視するのであれば、個人経営のサロンではなく、法人経営の大規模なサロンに就職した方が、社会保障の面では充実していると言えるでしょう。

しかし残念ながら、美容業界の社会保険加入率は非常に低いと言われています。
その理由としては、保険料を支払う余裕がないサロンも多いことや、美容師は離職率が高いため保険加入はさせたくないという考えのオーナーも多く存在していることが挙げられます。
実は従業員1人の社会保険をきちんと負担するためには、約70万円ほどの売上が必要であると言われています。
つまり充分な売上が安定して確保できるサロンではないと、従業員と会社の社会保険を支払うことはとても難しく、現状そこまで安定した経営を保てているサロンはとても少ないのです。
しかし逆に考えれば、社会保険を完備しているサロンというのは、安定して経営が出来ており、離職率も少ないサロンであると言えるのかもしれません。

3. まとめ
美容師の保険事情についてお話をしてみました。
美容業界の現状でいうと社会保険加入状況は低く、社会保険を重視した就職がしたい美容師にとってはなかなか厳しい状況であるかもしれません。
しかし、ここで挙げたのはあくまでも一例であり、大手サロンだからといって必ず社会保険が完備されているとも限りませんし、逆に個人経営だから社会保険に加入していないという訳でもありません。
社会保険はいざという時に自分自身を助けてくれる大事な制度ですので、就職の際はサロンの保険加入状況をきちんと確認してから検討するようにしましょう。